弊社では学歴では人を判断しません。学歴は人を判断する数あるバロメーターの一つにしかすぎないからです。
しかし、だからといって、今までの勉強が無駄だとか、学校は意味がないと言っているわけではありません。重要なのは、むしろ入社してからの学び、社会に出てから学び続ける事にあると考えます。世の中のどんな業界のどんな商売でもその仕事に必要な知識や技術を身につけるために、努力を惜しまない人は必ず出世します。
また、職種によって使う知識や技術は違っても、商売の基本は同じと考えています。特に重要なのが「人と人」、つまりコミュニケーションです。
例えば、この業界に「俺がナンバーワンだ!」という人がいます。確かにその人はとても仕事が早いのでしょう。ただ、仕事の早い人が一人いたところで、大規模な工事の前で何の意味があるのでしょうか。もちろん全く意味がないとは言いませんが、チームで協力し合って生み出すパフォーマンスの方が圧倒的に高いと言えます。そして、そのために必要なのがコミュニケーション力です。
仕事で高いパフォーマンスを発揮できるのはコミュニケーションが良くとれるチームです。お客さんとの信頼を築くのもコミュニケーションです。
これだけ何度もコミュニケーションという言葉を使ってくどくなってしまいましたが、それだけ大事だと考えています。
弊社では毎月給料日に居酒屋に集まって定例会を行うほか、6月にはBBQ、11月には慰安旅行を行っています。定例会は居酒屋でやりますが、飲むためではなく、全体連絡と親交を深める事が趣旨なので、お酒を飲まない人も複数います。ちなみに私も飲みません(笑)
また、ベトナムからの技能実習生を受け入れており、共に現場で汗を流しています。
仕事の前では上司も部下も国籍もありません。あえて誰が一番偉いのかと聞かれれば、私は「仕事が一番偉い」と答えます。
ここ数年、建設業含めすべての産業で「ゆとりが使えない」「やる気を感じられない」などと揶揄する声が聞かれますが、本当にそうでしょうか。
私は若者が若者なりのやる気を持っていたり、仕事にやりがいを求めているのを感じています。
一方で怒られ慣れていないな、打たれ弱いなという印象があります。
それは近年の学校においてモンスターペアレンツの出現やゆとり教育によって、教師が生徒を怒れなくなっているのと競争緩和の方針によるものでしょう。
そうしたあまり怒られてこなかった世代が社会に出て、ある日突然「日本は競争社会ですよ~、資本主義社会ですよ~」と現実を突きつけられるのですから戸惑うのも当然です。
ところで、よく「自分に合った仕事は何か」という基準で、仕事を探す方がいますが、本当にそんな仕事があるのでしょうか。私はそうした基準で、自分の職業を見出すことができませんでした。私はその仕事に自分を合わせることで、自分を変えることで、向いているか向いていないかではなく、できるかできないかではなく、やるかやらないかで17年社会人をやってきました。それだけです。今でも自分に向いている仕事なんか、ないと思っています。
どんなに華やかに映る職業も一つ一つの作業はとても地味でその繰り返しだったりします。
裏を返せばどんなに地味な仕事でも、その仕事を社会が必要としている限り誰かがやらなければいけません。
そして、何かしらの仕事を全うする事が一つの社会貢献です。
働いているという事に自信を持ってほしいと思います。
弊社はダクトという仕事を通して人間が、会社が、成長できることを目指しています。